目まぐるしい生活の変化でブログの更新ができずにいました・・・
反省・・・・・
今回はよく目にする症状とそのリハビリに関してご紹介します。
「脊椎後弯」は椎間板ヘルニアや脊髄損傷などの脊椎・脊髄の障害により起こることが多い症状です。
運動学的には脊椎の屈曲が優位となり、脊椎の伸展が困難な状況になっています。
何らかの原因で腹筋群の筋緊張が強くなり、脊椎後方の筋群の活動が弱い状況にあり、その状態が続くことによって、脊椎が屈曲したまま関節が硬くなってしまいます。
その状態が「脊椎後弯」という状態を招きます。
主な要因は、損傷後または術後の痛み、脊椎後方・股関節周囲の麻痺および筋緊張異常、体幹・後肢の筋力低下、関節周囲の軟部組織の変性による可動域制限が主体であると思われます。
リハビリはそれらの要因を考慮しながら実施していきます。
画像のわんこは脊髄損傷後に脊椎後弯の状態となっています。
後躯は痙性のやや強い麻痺を呈しており、反射的な腹筋群の緊張が顕著になっています。
立位練習などで体幹を抑えつつ腹部の筋緊張を緩和し、脊椎の関節の動きを徒手的に一つ一つ引き出すことでリハビリ後には後弯が改善しています。
脊椎後弯は後肢の運動の阻害となるので、出来る限り予防・改善したいところです。
やや難しい部分もありますが、飼い主様にもご協力いただき、継続的に脊椎を動かしていただきます。
帰りには素敵なプレゼントもいただき、「これからも頑張らねば」と気合が入りました☆
(美味しくいただきながらこの文章を打っています♪)
リハビリ前
リハビリ後